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71 [1999/12/13]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
◇わたしも知らない作家 25 Kurt Herwarth Ball 他


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft
1998 . Horst Hoffmann / Am Proto-Tor / 始源の門を前にして
1999 . Uwe Anton / Der Puls / 鼓動
2000 . Robert Feldhoff & Ernst Vlcek / ES / それ [12/21 刊行]

□ 1998話『〈始源の門〉を前にして』――

 コスモ・ファブリク《ウェイヴ》に制圧されたソル系。
 1291年4月10日、第4惑星トロカンのピルツドームに逃れたローダンは、〈トレゴン評議会〉に救援を要請しようと、〈無限への架け橋〉を渡り、〈始源の門〉へとむかう。

「〈無限への架け橋〉」
「――宇宙空間にかかる長いながーい橋」
「――とりあえず、渡る人からはそう見える」
「トレゴンの〈使徒〉が手首に巻くパッサンタム」
「――通行許可証」
「――に命令すると、ピルツドームからピルツドームまで、がっこん、と橋がつながる」
「トコトコ歩いて、対岸のピルツドームに到着」
「なんとすばらしー超技術」
「でも、橋桁は安っぽく~」
「手すりもない」

 〈始源の門〉への途上、突然、ローダンが渡る〈無限への架け橋〉がゆらぎ、崩壊しはじめる。

「ぺらぺらの橋桁が、足元でつぎつぎと消えていく……」
「のちのち判明するのだけれど~」
「どうやら、あらわれる橋桁もあるらしい」
「でも、いまのローダンに、そんな余裕があろうはずもなく」
「踏みはずしたら、いったいどこまで落ちるやら~」
「ひゅぅぅぅぅぅぅぅ……」
「ぅぅぅぅぅぅぅ……」
「〈創設の年〉が終わろうとしている――とか、パッサンタムは告げる」
「オレが終わっちゃうよ――と、走っては~ジャンプ」
「落ちそうになっては~ジャンプ~」
「心臓バクバク、で、たどりついた〈始源の門〉は~」
「ひらきません」

 ローダンは決意する――〈使徒〉全員を招集。6人で開門を要求しよう、と。
 危険をおかしてふたたび〈無限への架け橋〉をわたり、まずはプランタグー銀河の惑星ガローン――〈第2種族〉ガローン人の発祥惑星へ。
 ローダンは〈第2使徒〉カイフ・キリアタと再会。ガローン人の首都惑星ヘルター・バーケンが、コスモ・ファブリク《スーヴァリ》に制圧されたことを知る。

「《スーヴァリ》の司令官は、〈蒐集家〉の異名をとるパン・オッヴェ」
「首がほし~」
「〈時還服〉の機能で、蒐集した生首の記憶を追体験して遊ぶ、とか」
「首がほし~」
「アレズム宇宙行き〈胞子船〉の建造計画にもかかわった、とか」
「異宇宙の首もほし~ぞ」
「……」

 ローダンとカイフ・キリアタは、カラコーム銀河の惑星ルンビアク=アヴィに渡橋。だが、〈第1種族〉ゲシュタルターとの接触は、かなわない。

「〈第1使徒〉ジョリム・アザオ」
「――すでに、アラスカ・シェーデレーアの〈ヴァーチャル・シップ〉に乗船」
「一方、惑星から遠くはなれたゲシュタルター種族のアステロイド群」
「――こちらは、すでにコスモ・ファブリク《ノクトゥア》の監視下に」
「……」
「《ノクトゥア》の司令官は、〈夜〉のノゲ・ビュザン・オレオルク」
「着ている服は〈昏闇服〉」
「生きものがきら~い」
「永遠の生命なんて大きら~い」
「ぼくは死ねないから~」
「せめて他の生きものを抹殺しよー」
「しよー」
「ゲシュタルター虐殺は、指示がくるまで、おあずけだから~」
「とりあえず、周辺宙域大虐殺」
「みんな死んでいくだよぉ~」
「ロンリ~」

 バオリン=デルタ空間には、コスモ・ファブリク《ヨルゴン》の姿があった。
 〈エオルの門〉はすでになく、〈第3種族〉バオリン=ヌダ、わずか3体の生きのこりは、かくれがに身をひそめている。

「〈第3使徒〉タウタンビルクはきっぱり言う」
「行きません」
「身重の女房は〈無限への架け橋〉わたれないし」
「行きません」
「身重の女房をこんなところに残しては……」
「だから行かないんだってば」
「……」
「《ヨルゴン》の司令官は、〈光〉のムカンマー」
「〈距離服〉の能力で、ふだんはあちこち遊び歩いている、とか」
「現在、いやいや《ヨルゴン》で待機中」
「バオリン=ヌダが相手をしてくれないので、なんか退屈」
「無機物から生命をつくって~」
「こわして~」
「つくって~」
「かぁ~」

 コスモ・ファブリク《キンブリウム》が来襲したゴルホーン銀河のトイラー星系では、〈第4種族〉ノンッゴの文明が崩壊寸前。混沌のなか、〈第4使徒〉ダウン・ケムペシュ・コルトと連絡をとるすべはない。

「《キンブリウム》の司令官は、〈仕立屋〉のパル・フィオラノ」
「〈重力服〉に発する周期的な重力異常が、ノンッゴの居住施設〈天輪〉を襲い~」
「ノンッゴ個体間をむすんでいた精緻なニューロン・システムは、ぷっつん」
「種族全員ログインできません状態」
「ぴー」
「ぷー」
「ざー」

 〈第5種族〉ガルラーのチェアルス銀河は、コスモ・ファブリク《ロア・ケレナ》が放射する〈悪夢〉につつみこまれている。

「司令官は〈嵐〉のトムヤゴ」
「トムヤゴは、〈物質の泉〉の彼岸にいってみたいの」
「でも、それはかなわぬ夢」
「いきたいのぉ」
「かなわぬ夢」
「きーっ」
「で、キレると、〈夢想服〉最大出力」
「周辺宙域〈悪夢〉全開」
「……」
「惑星タガルムのピルツドームから顔をだした、ローダンとカイフさん」
「あわてて逃げてもどって、で、精一杯」

 失意のローダンとカイフ・キリアタ、〈始源の門〉への架橋を命じる。
 そのとき……

「あれ?――とパッサンタム」
「……?」
「すみません。橋がひっかかっちゃって」
「……?」
「対岸には見知らぬピルツドーム」
「ピルツドームを透かして、あやしい塔が林立する暗黒の都市がみえる」
「都市から、身長2.5メートルのヒューマノイドの群集が~」
「おぉー、って雄叫びあげて駆けてくる」
「これは、悪夢のつづき……?」
「とか考えてるうちに~」
「ピルツドームごしに飛んできたナイフ、カイフさんの胸にぐっさり」
「あ、動きました――とパッサンタム」
「暗黒の都市はかきけすように消え~」
「カイフさん、もう死にそう~」
「なんとすばらしー超技術」

 惑星ガローンにカイフ・キリアタの亡骸を安置したローダン、単身ふたたび〈始源の門〉へ。

「――キてます」
「――こわれてます」
「――全開です」
「もー堪忍袋の緒がきれたっ!」
「〈トレゴン評議会〉が、どこのなにさまかは知らないが~」
「この門、通らせろっ!」
「でないとぉ~」
「引っかえして、トレゴンは詐欺でした、って言っちゃるぜ!」
「……」
「――それはそれで、オモシロイ展開のような気もするけれど」
「――お約束なことに、〈始源の門〉は、ついにひらいたのでした」

 1291年4月29日、ローダンは、〈始源の門〉の外――漆黒の闇にただよう巨大なピルツドームの表面に立つ。
 そこへ近づいてくる、かすかに光る円盤状の大地――人工惑星ワンダラー!

「つづく」

【関連サイト】
・1900~1950話あたりまでの概況
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/px/pc21.html ]
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rlmdi.org/rfpjp/ ]


◆わたしも知らない作家 25 Kurt Herwarth Ball 他

 旧東ドイツの作家陣から3人。

□ Hans Bach
 1940年生まれ。
・Sternenjäger / 星狩人 / Das Neue Berlin 1982 短編集
・Sterndroge Tyrsoleen / 星の麻薬テュルソレーン / Das Neue Berlin 1983
・Wandelsterne / 遊星 / Das Neue Berlin 1984 短編集
・Germelshausen 0.00 Uhr / ゲルメルスハオゼン午前零時 / Das Neue Berlin 1985

□ Arthur Bagemühl
・Das Weltraumschiff / 宇宙船 / Altberliner Verlag 1952

□ Kurt Herwarth Ball
 1903年生まれ。1977年没。本名は Joachim Dreetz というらしい。
 以下は著書、編集とも、Lothar Weise との共同作業。
・Atomfeuer über dem Pazifik / 太平洋上の核の炎 / Neues Leben 1959
 編者として:
・Alarm auf Station Einstein / ステーション・アインシュタインの警報 / DNA 1957
・Signale von der Venus / 金星の信号 / DNA 1957
・Brand im Mondobservatrium / 月面観測所の火災 / DNA 1959
・Im Eis des Kometen / 彗星の氷の中で / DNA 1968

 DNA Das Neue Abenteuer は Neues Leben のヘフト・シリーズ。
 情報源は、おなじみ Lexikon der Science Fiction Literatur。


◆今回のひとこと

 17日~19日の3日間、マインツで2000話刊行記念のファン大会 Weltcon 2000 開催。
 で、わたしは今度の週末マインツです。


d-information ◆ 71 [不定期刊] 1999/12/13
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